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QuietComfort20を修理に出した

BOSE QuietComfort20を買った」で買ったQuietComfort20、今日修理に出してきました。

どうなったのか、というまえに、実際2年以上はちゃんと使っていましたよ。きちんと計算すると、買ったのが2013年8月26日発売日当日なので、修理に出したのが今日なので、1013日、おおよそ2年と10ヶ月ですね。1日あたりの料金は約37円です。ま、どうでもいいです。

最初に異常に気づいたのは、私は使っていない機能だったのですが、このQuietComfort20には、通常のノイズキャンセリングモードと違い、「Awareモード」という別のモードがあります。通常のノイズキャンセリングだと外の音が聞こえ「なさ」すぎるんで、ノイズキャンセリングを聞かせつつ人の話す声を聞きやすくするモードなのですが、これらのモードを切り替える「ボタン」がついています。このボタンが効きづらくなって、おそらく内部断線だろうな。ということ。

この時点で修理に出すという選択肢もあったが、気づいた時点で1年以上が経過していたため、どのみち修理代がかかってしまう。ノイズキャンセリング機能はそのままだったので、使い続けることにした。

使い続けた結果どうなったか、というと、私の場合は断線ではなく、被服がはげてしまって、いつブチッと切れてもおかしくない状態になってしまいました(ノイズキャンセリング機能はきちんと使えています)。私の使い方では、大きなユニットの両端のいずれかが断線するのではと思っていたんですが、左側の耳栓側の付け根部分という意外な場所でした。

私が住む福岡には、実はBOSEの直営店がありません。数年前までは天神のIMSビルにあったのですが、いつのまにか撤退していました。調べたら一番近いのは佐賀の、鳥栖プレミアムアウトレットだそうなので、車でそのためだけに行ってきました。

店員に現象を説明して、故障機を渡したら、「新品が送られてきますので、修理代15120円を代引きでお支払いください」と言われ、さらにイヤーチップとクリップを外してもらって「新品についていますけど、予備品として使ってください」とわざわざ返却してくれました。すばらしい。クリップは、ケーブルの途中につけることができるクリップで、これでシャツなどにケーブルの一部を留めることができるのですが、このクリップが意外に重宝してるんですよねー。

これから2週間は、ノイズキャンセリングなしのインナーイヤホンを使うことになるんですが、修理から帰ってきたときにまた「やっぱ違うな」と思えることを楽しみにして待ちます。ただ1つ後悔しているのは、今週出張で飛行機乗るんだったなー、ということだけです。飛行機ノイズにすごく効くんで、飛行機で寝られない私はすごく助けられていたんですよねー。出張から帰ってきてから出せば良かったかな・・・。

BOSE QuietComfort20を買った

このブログの更新、なんと2年ぶりです。

私はずいぶん前から、ノイズキャンセリングヘッドホンに興味を持っていた。たまぁに家電量販店に入って、サンプル展示品を見かけると、ちょっと試してみたりしていた。だけど私のノイズキャンセリングヘッドホンのイメージが強力すぎて、「こんなもんなのか、こんなもんでこの価格か・・・」と躊躇していた。また、躊躇するのにはさらに理由があって、電車の中でオンイヤータイプのヘッドホンを被るのが恥ずかしくてイヤ!ってのもあってのことだった。

で、ウェブサイトをいろいろ見てたら、BOSEのインイヤータイプのノイズキャンセリング「イヤホン」が出るよ、すごいよ、って噂を聞いて、いろいろ調べているうちに、以下の動画を見つけた。発表会の様子。

特に動画の10:00ぐらいから始まるプレゼン。どんなものでも商品の魅力は「驚き」だけど、それがダイレクトに伝わってくる。ということで最近ボードゲームも買ってないし、懐具合はぎりぎりだけど、このプレゼン見せられたら財布のひもが緩んでしった。私はBOSEオンラインストアで航空機用アダプタとともに即予約。

発売日当日の26日午前中、宅配便で到着。午後までそしらぬ振りして粘ったが、昼過ぎに子どもが荷物を見つけてしまう。「あ~け~て~」と言うのでやむなく開けてあげたが、もちろんよくわからない様子のまま子どもの昼寝の時間が来てしまい、事なきを得た。その後即充電をはじめた。説明書にも最初使うときには充電してね、って書いてあるので、充電したままとりあえず夜を待つことに。

そして子どもが就寝後、自分の部屋にこもって初装着。うちのマンションは道路に面しているが、部屋は幸い道路とは反対側にあり、比較的静か。エアコンもつけず、網戸で風を通せば涼しかったので、ノイズの発信源は外からのみ。外からのノイズで目立つのは航空機。空港が比較的近いので「あ、飛んでるな」と音でわかるし、昼間はテレビの音が聞き取りづらくなる時もあるぐらいだ。

装着後、とりあえずは何も繋がずに電源を入れる。約1秒後、耳がすっと抜けたような、不思議な感覚に襲われた。静かだと思っていた自分の部屋が、さらに静かになって、「これが無音なのかな?」という間隔。わずかにホワイトノイズが感じられるが、そんな程度。

そしてスマホ(ブログを書かない間にガラケーからスマホに変えてました)で音楽を聴いてみる。小さな音がどのくらい聞こえるかをチェックするため、最初から最後までクレッシェンドが続く、ラベルのボレロを聞いてみた。そんなに音量は上げずに、最初の小説から聞くことが出来てびっくりする。今までは周囲のノイズにかき消されて、「いつのまにか始まっていた」という聞こえ方か、最初の方でボリュームを上げておくと、最後の部分では大きすぎてボリュームを下げなきゃならなくなってしまうのだが、見事に聞き取れる。

約13分程度でボレロが終わって、ヘッドホンを外すと、「ゴー」っという騒音におののく。といっても自分の部屋で静かな夜なので、そんなにうるさいと思ったことは1度もないのだが、「あぁ普段こんなうるさい中に居るのか・・・」と日常のノイズに改めて気づかされ、そっちのほうがびっくりするのだった。途中飛行機も飛んだのだが、ボレロにマスキングされて全く聞き取れなかった。

もちろんすべてのノイズが聞こえなくなるわけではない。特に高周波の音や突発的な音は残る。でもそれでもいくらかはミュートされている間隔になる。上記の発表会の体験者も、ある程度の音量で音楽を聴いていて、かすかに残ったノイズはその音楽でマスキングされていたんだと思う。

翌日出勤のため外で装着。玄関を出てスイッチをオンにすると、またスっと静かに。そして音楽を聴きながら歩いてみた。車の通過音等は「ブーン」ではなく「スーン」という感じで聞こえてくる程度、ヒールの高い靴の音は聞こえるが、普通の靴の音、自分の靴の音も聞こえない。でも聴いている音楽のベース音とか、いままでボリュームを上げないと聞けないパートの音も普通の音量で聞けてしまう。クラクションや救急車等のサイレンは、よっぽど大音量で音楽を聴いていない限り、聞こえなくなることはないと思う。不安だったら音楽の音量を下げれば充分歩きながらでも使えるのではないか。安全の保証は出来ないけど。

ボリュームを上げなくてもいいということは、音漏れの心配をする必要もないし、耳にも優しい。

そのまま駅に行き、電車に乗る。私が乗る電車はその駅が始発で、座ってワンセグを見ながら発車を待つのが日常なのだが、外からそのまま電車に入って、普通にワンセグを見ていた。途中で耳がかゆくなり、耳を掻こうとイヤホンを外すと、これまた「ゴゴー」っという騒音に驚く。「こんなに(止まっている)電車の中ってうるさかったっけ?」とまたまた日常のノイズの大きさに驚かされた。

電車の走行中は、レールの継ぎ目の音や、ポイントでの金属のこすれる音などは入ってくる。社内アナウンスもかろうじて聞き取れる。しかし音楽と重なると車内アナウンスは聞き取りづらくなるまでボリュームが絞られる。静かな車内に流れる音楽。電車の中でこんな音量で、この音楽のベース進行なんて聞こえてなかったよなぁ、と感慨に浸る。

会社の近くの比較的大きな駅で降りる。きれいな床はカツカツ音がしやすい床だが、聞こえ方をたとえたら「大きなホテルのロビー」ぐらいのノイズだった。カツカツというヒールの音のみがちょっと聞こえる程度。そのまま屋外へ出て会社へ向かうが、人の会話や電車の走行音など、普段聞こえるべき音が聞こえない空間に不思議な感覚だった。
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弱点は形状。消音回路とバッテリーを内蔵しているユニットの両端からケーブルが出ているが、補強はすこしあるものの、ケーブルが直接出ているので、将来的には断線が気になるところ。ここが特殊形状でもいいからコネクタ式になっていたら、修理時は部品交換等で対応できるはずだからいいのにな、と思ったぐらいで、使い勝手は良好。このユニットの置き場に困るかもしれない。私はBluetoothアダプタを先につけているので、スマホの取り扱い時にケーブルを意識しないでいいけど、直接指すとスマホにユニットがついてくる(スマホとユニットの間のケーブルが3~4センチしかない)ので戸惑うことが多いかもしれない。将来はこのユニットにBluetoothが内蔵されるモデルが出そうな気がする。

大切に使っていきたい。