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ACC50周年企画DVD2本

今回買ったDVDは、ACC(全日本シーエム放送連盟)が50周年を迎えるのを記念して企画されたDVD2本。今回もAmazonで予約して買ってしまいました。発売日が同じ日だったにもかかわらず、予約したタイミングでしょうか、2枚別々に到着しました。

最初に届いたのは、「杉山登志TVCM作品集」です。私は杉山さんを知らなかったのですが、伝説のCMディレクターなのだそうです。同じ人が関わったCMを通してみると、クリエイターが持つ何か決まったもの、統一感というか、そんなのが感じられるかな、と思っていたのですが、造詣の浅い私にはまったくわかりませんでした。どれも新鮮に観ることができました。

収録作品は資生堂が大半を占めています。杉山さんが資生堂を中心に仕事をされていたからだそうです。ですので資生堂のDVDに納められたものの再録が何本かあります。ですが、もちろん未収録のものもたくさんあります。

大きく進展したのは、企業が1つではないということでしょうか。CMっていうのは、結構権利関係が大変だと聞きます。企業はOKでも出演者がどうだとか、当時の契約がどうだったとか、なんかいろいろ難しいらしい。でも販売にこぎつけたのだから、これはこれですごいと思います。

収録されているのはもっとも新しいものでも1971年のものまで、それもそのはず杉山さんは1973年末に他界されているのですから。だから私がリアルタイムで見て記憶しているものはもちろんありません。それが逆にすべて興味深く見ることができた理由になったのかもしれません。各カットが印象によく残る。鈴木ヒロミツのモービルガソリン「車はガソリンで動くのです」も杉山さんだったとは。

翌日届いたのは、「もう一度観たい日本のCM50年」でした。こちらは1961年から2009年まで、ずらっと78本のCMで、ACCのCMフェスティバルの歴代受賞作品が収められています。歴代受賞作品というと、話題になったりしたものが多いし、話題にはなってないけど人々の心の奥にかけらが残ったものとか、何か知らないけど印象に残っているものが多いわけです。ですから、これはある程度若くても「懐かしい」と言えるDVDだと思います。

こちらもコカコーラと資生堂の一部は過去のDVDとかぶっていますので、残念だったのですが、それでも他のメーカーのCMがみられるのはうれしい。大橋巨泉のパイロット、渥美清のパンシロン、柳家小さんのあさげといった王道から、最近ではオダギリジョーのライフカード、お父さん犬のソフトバンク、役所広司のダイワハウチュまで、きれいな画質でみることができます。

これらのDVDは、私は意図的に14インチのブラウン管テレビで観てみました(もちろんすべてのCMの画角は4:3です)。液晶やPCモニタで見ているのと違って、ブラウン管で観るとさらに深みが増すというか、懐かしさが倍増するというか、そんな感じになります。

CMって録画していると早送りされたりスキップされたりしてしまいがちですけど、1本のCMは15秒とか30秒といった限られた時間の中でいかに視聴者に印象づけることができるか、さらに商品を知ってもらうことができるか、というところを勝負している、密度がかなり濃い映像作品だと思います。15秒や30秒の作品を作るのに、数百、数千時間をかけてるわけです。だからCMっておもしろいのかな、と思うのです。杉山登志さんのような一般には名前が表に出ないCMクリエーターが作品集を出すとか、もっといろんなCMがこうして作品集として自由に観られる日が来ればいいのにな、と思います。

Avex ioのCMのDVDは、コカコーラが2枚、資生堂が2枚につづき今回で5、6枚目になりますが、毎回言えるのは、付属の情報がとっても薄っぺらいことです。ブックレットも薄いし、DVDのメニューもさらっとしたものだし、何もありません。キングレコードのスカイラインCMのDVDみたいに、当時作品作りに関連した人のインタビューとか、作品コンテとか、いろいろ資料をいれてくれたらいいのに、っていっつも思います。杉山さんの資料については、近日ウェブページで公開されるようです。

DVD:資生堂のCM vol1 1961-1979

帰宅してみると、予約していた表題のDVDが着いていたので、さっそく開封し見てみました。

このDVDには、資生堂の1961年から1979年までの歴代のCMから抜粋した、79本のCMが入っています。CM、CMってCMだけです。DVD自体は質素な作りで、簡単なメニュー(全部一通り連続してみるか、特定の年代を見るか、特定の1本を見るか)しかありません。ボーナストラックとか音声での解説とかもありません。これは以前のコカコーラのCMのDVDと同じです。

付属のブックレットは少し進化していました。コカコーラのときは1枚の紙がおりたたまれて封入されていましたが、今回はちゃんと冊子形式になっています。といっても数ページですが、紙が上質なものになっています。そして、放映年とタイトル、商品名のほかに、演者の名前が入っているのも大きな進展です。これでわざわざ現在有名になっている人の若い姿を探さなくてもよくなりました。

収録されているCMも、コカコーラのDVDの一部コンテンツのように、同一シリーズが何本も続く、ということがなく、バラエティに富んでいます。よって同じようなイメージのCMが立て続けに、っていうことはほぼありません。

年代が年代なだけに、私のような30代の年齢層の人には「おお見たことがある」というのは少ないと思います。懐かしさを求めて購入する場合は、それが1つの基準になりますが、この私でも1979年のナツコ ビューティーインパクトの「燃えろ!いい女~」の楽曲と小野みゆきは強烈に覚えていましたし、加賀まりこ、前田美波里、団次郎、秋川リサ、草刈正雄などの若い頃の演技を見ることができます。特に草刈正雄の出現頻度は半端無く、かっこいい中にあるからこその三枚目的な演技が光り、当時は男性からも女性からもすかれていたのだなと容易に想像できます。

1960年代はモノクロでのコマーシャルにもかかわらず、リップの色ごとに紹介されていて、当時見ていた人はさぞいらいらしたのだろうなー、いや、本当の色を確かめたくて逆にお店に走るのではないかな?などと考えていました。化粧のセンスなども時代を感じさせます。あまり日常の生活風景などが納められたCMは資生堂の企業イメージから考えてもわかるように多くありません。

来月出る続編が楽しみです。

COCA-COLA TVCF CHRONICLES 2

最近買ったDVDです。

私は変わったDVDしか買ったことがありません。映画とかドラマとかが嫌いなので、一般的なそのような分野のDVDを購入することにはまずなりません。なったとしても惹かれる部分はオーディオコメンタリーやメイキングです。

変わったDVDはいくつもあるけど、もっとも最近買ったAmazonでも買えるDVDがこれです。2ということは1もあるわけで、もちろん1も買っていました。

内容は、ただコカコーラの歴代CMからピックアップしたものがだらだらと入っているだけです。一部再編集されたオリジナル動画があるが、でもCM。やっぱりCM。ずっとCM。

今有名な女優さんや男優さんを探すのは楽しみの1つだと思います。難易度が高いのは椎名桔平さんです。

太い眉や化粧が時代を感じさせます。